役者の為の身体ワークショップを終えて
こんにちはJ-JAM企画です。宮河愛一郎氏による役者の為の身体ワークショップが終わり数日が経ちました。今回のワークショップを振り返り感想をまとめてみましたので、お時間があれば読んでください。
今回のワークショップでは自分以外の人の事を考え、感じるという意が強いものでした。相手のことを感じるというより相手とリンクしてシンクロして一体になっていくー
僕達は普段リアルな世界で生きていて、会話に嘘はないのですが、本を舞台などのお芝居に具現化する場合、本は媒体(役者)の力を借りなければならない。本に書かれているところまではリアル(フィクションも含む)なのですが、媒体を通すとよく嘘になってしまう。これは役者がこねくり回した手法で自分勝手にやった結果そうなってしまうと再認識できました。
相手の深いところと繋がりを持ち相手の為に動く、相手をちゃんとみてから動く、話す。ちゃんとそこに相手がいて始めて成り立つという普段誰でもできている事をしっかりと芝居の中でも出来るように、そこにフォーカスを当てていました。最後には全員がリンクして一つの大きな作品のようになり、とても素晴らしいものができあがっていました。それは作品を創るという概念が取り除かれ、そこに全員が単純に生きていたからだと思います。つまり作られた世界で本当の意味で生きるにはどうするか。ここが重要なのかもしれません。
それから、ダンスが得意な人はダンスに頼っていて、芝居が得意な人は色々な芝居に頼っていて。結果ダンスが不得意な人ほどダンスが上手く見え、芝居をやった事ないまたは苦手な人ほど台詞がスコーンと伝わってくるという途中結果も。皮肉ですね。
伝えるというのはなんと難しいのでしょうか。
これを機に芝居という概念ではなく、そこに生きるという事を考えていきたいと思いました。
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